今回はアメリカのLLCへ支払いを行う場合に、アメリカのLLCがパススルー課税を選択していた時の租税条約に関する届出書の記載について纏めてみます。

 

租税条約に関する届出書と一緒に提出が必要な書類は以下の通りです。

１．租税条約に関する届出書（Application form income tax convention)

２．外国法人の株主等の名簿兼相手国団体の構成員の名簿 (Form 16)

３．特典条項に関する付表（Form 17 – 米）

４．居住者証明（LLCの構成員のもの）

 

１については、LLCがパススルー課税を選択しているため、租税条約に関する届出書の６の欄にLLCの株主を記載します。

２については、LLCの株主の情報を記載します。

 

3については、LLCの株主の名前を記載します。

4については、LLCではなく、LLCの株主の居住者証明を添付します。

このように日本と相手国の間で課税上の取扱いが異なる事業体に該当する場合には、租税条約の適用を受けることができる者を明確にする目的から、通常の取扱いと異なっています。